大手グループ薬局大ピンチ
今回の調剤報酬改定に伴い、大手グループ薬局をターゲットにした調剤報酬の大幅引き下げが行われた。
つい最近大手グループに吸収された私の会社もそのあおりを受け、かかりつけ薬剤師のノルマ制を導入せよ、後発薬品の比率を上げろなどの通知が本社からきたが、そもそも、患者さんから求められてもいないのにかかりつけ薬剤師加算をとったり、多くのジェネリック医薬品が供給不安定なのに後発比率を上げるように通達したりで、本社の方向性に疑問を持ってきた。
そして、今回の改定で、本社と私が求める薬剤師像との差がより浮き彫りになった。
今の店舗にある漢方部門も、いずれは潰す予定とのことをエリアマネージャーから聞いた。
私が今の会社に、転職してきた理由が何もなくなってしまった。
吸収した大手グループ薬局は、もともと就活中のときから評判のいい会社ではなかったが、このまま儲け主義の傾向が続くようなら会社の存続自体が危ぶまれると思う。
薬剤師として、自分の理想に近い状態で働くことができる会社への転職が必要かもしれない。
花粉症に使う漢方
2月に入り、鼻がムズムズしたり、目や肌が痒くなったり、喉が痛くなったりするようになってきた。毎年この頃になると同じ症状が出てきて、花粉が飛んでいるのを感じ始める。私はまだ軽症の方だが、ひどい人は肌が真っ赤になったり、目が開けられなくなるという。
今回は花粉症に用いられる漢方を紹介しようと思う。
○小青竜湯
花粉症に使われる代表的な処方。くしゃみや透明な鼻水がでる。
手足が冷えている。お腹がぽちゃぽちゃ音がすることがある人に。
○麻黄附子細辛湯
小青竜湯が効かない、手足の冷えが強い人に。体力がない人や高齢の方の風邪にも使われる。
○十味敗毒湯
湿疹、肌荒れなどの皮膚症状が強い人に。
ただし、小青竜湯、麻黄附子細辛湯は麻黄を含むため、生理中の人や妊婦さんは控えたほうがいいだろう。
私は皮膚症状がひどかったので十味敗毒湯と、抗アレルギー薬を併用している。
すぐに症状を抑えたい場合は、抗アレルギー薬を飲むのが手っ取り早いが、体質改善をして花粉症を軽くしたい方は近くの漢方薬局や漢方医に相談ください。
コロナ感染者爆増
ここ最近のコロナ患者の増え方はすごい。
とくにオミクロンが流行してからは、街の小さな薬局である私の店舗にもちらほらとコロナ陽性者が来局するようになってきた。薬局として感染対策はしているが、わたしもいつ感染してもおかしくないだろう。
まだウィルス増殖抑制薬のラゲブリオの処方は来ていないが、そのうち処方されるだろう。感染した人から聞いた話によると、保健所からの連絡はもはやなく、食料などの物資の支給も遅れが出ているようだ。外出禁止のため、食料はウーバーイーツでなんとかしのいだという人もいた。
これだけ患者が出れば仕方がないことなのかもしれないが、隔離期間が終わるギリギリで食料の詰まった箱が届くケースも多いようだ。国や地方の対応がなかなか追いつかないのが現状らしい。
コロナワクチン3回目打ってきた
都庁展望室のワクチン接種会場で、3回目のワクチン接種をしてきた。
接種会場につくと、都庁の職員さんたちが迅速に会場案内をしてくださり、スムーズにワクチン接種が終了した。こういう会場の案内をする人たちってテキパキしていてすごいと思う。ワクチン接種後の15分待機する場所が展望室から外がみえる場所だったので少しラッキー。
家に帰ってしばらくするとワクチンを打った側の腕が痛くなってきた。2回目摂取のときに発熱したので、今回は熱が出る前に夕飯と入浴を済ませる。
接種後約5時間が経っているが、今のところは熱は出ていない。ただ、なんとなくだるいのと腕がすごく痛い。明日は休みを取ってあるので熱が出てもたぶん大丈夫だ。
しばらくワクチンを打つ必要がなくなってとりあえず一安心。
ちなみに接種したのは3回目ともファイザー製コミナティ筋注です。
ナツメ、クコの実は美容にいい?
○ナツメ
ナツメは、鉄分、食物繊維、パントテン酸などを含み、食べることにより貧血予防、ストレス軽減、アンチエイジングなどの効果が期待できる。
お酒につけて薬酒にしたりや砂糖と煮詰めてジャムにしたりと色々な料理に応用が効く。最近はナツメのドライフルーツがスーパーなどで売られていることも多い。適量をおやつとして食べるとよいだろう。
漢方薬の構成生薬として、大棗という名前でも知られている。
○クコの実
ビタミン、ミネラル、ベタインなどを含み、滋養強壮、アンチエイジングなどの効果が期待できる。
そのまま食べたり、杏仁豆腐にのせたり、ナツメといっしょに火鍋に入れたりと使い方は無限だ。
海外ではゴジベリーという名前でも親しまれており、楊貴妃も好んで食したという。
ただし、アルカロイドという有害な成分を微量に含むので過量摂取には注意が必要だ。
妊婦さんや授乳婦さんも摂取を控えたほうがいいだろう。