harunonichijoの日記

アラサー薬剤師の日常雑記

PMSと漢方

 近年、PMSによる生理痛や精神不安定などに悩む女性が増えている。(PMSとは、月経前の1~7日に渡り、こころや体にいろいろな不快症状が現れる病態で、月経が始まるとそれらが消失する)
 東洋医学的には、体の冷え、血液の滞り、水分の偏りなどが原因のひとつと考え、漢方を処方されることもある。
 今回は簡単に、PMSに使われる漢方を紹介しようと思う。


○桂枝茯苓丸
生理前に肩こり、ニキビ、のぼせ、経血に塊がある場合。月経痛が強く、月経周期は一定な人が多い。

○当帰芍薬
浮腫みがあり、冷え性、貧血気味、色白で虚弱な方。経血量は少なめの人が多い。

○加味逍遙散
攻撃的になって、イライラしたり逆に落ち込んだり、元気がない場合。精神症状が強めな人。

○桃核承気湯
便秘がちで、肩こりがあり、イライラが強く、攻撃的になりやすい人。

○半夏厚朴湯
気分が塞いだり、喉がつっかえる感じがある場合。落ち込みやすく、精神症状が強い。



 私は普段はむくみがあり、貧血気味なので、当帰芍薬散を服用し、生理前は頭がのぼせ、ニキビができ、集中力が落ちるため、桂枝茯苓丸を服用している。

 PMS症状が気になる方は、ぜひ近くの漢方薬局や漢方医にご相談ください。