harunonichijoの日記

アラサー薬剤師の日常雑記

メンタルの不調、不眠に使う漢方

 冬は日照時間が少なく、外気が冷たいため外出頻度が減り、抑うつ的になり、メンタルの病にかかる人が少なくない。漢方にもメンタルの不調や不眠に用いられるものがある。


 まず、抑肝散。こちらは体力中くらいで、怒りっぽい、興奮しやすい、イライラするなどの症状のある人に使われる。神経症不眠症更年期障害、さらには認知症患者のイライラや子供の癇癪にも用いられる。


 2つ目は桃核承気湯。こちらも体力が中程度の人で、のぼせ、便秘がちな更年期障害の人や、月経不順や月経困難症、月経痛、月経時や産後の精神不安に用いられる。


 3つ目は甘麦大棗湯。こちらは興奮、不眠、不安があり、ネガティブな言動をする人に用いられる。甘くて香ばしく、飲みやすい味なので、子供でも比較的飲みやすい。


 4つ目は半夏厚朴湯。こちらは体力が中程度の人の不安神経症、不安感などに使われる。とくに、気分が塞いで、喉のつかえ感があることがポイントで、声が枯れている人やつわりがひどい人にも用いられる。


 5つ目の酸棗仁湯は、体力があまりない、心身が疲労している人の不眠の改善によく用いられる。神経症自律神経失調症による不眠の治療などにも用いられいる。


 メンタル不調に用いられる漢方は他にもたくさんあるので、最近メンタルの不調や不眠が気になるという人は近くの漢方薬局や漢方医にご相談ください。